少しでも

些細だが嬉しいことがあった。
なんだ、人並みに喜べるじゃないか蜜さん。
でもその後落ち込むんだよね、蜜さん。
とことんマイナス思考。


誰かに必要とされないなら存在する意味がない、と考える人から見れば、私は既に死んでいい人間なのだろう。
今日、そんな映画をみた。
そういう事を存在理由にしてしまうと私にはとても生きにくい。
じゃあ自分の存在理由ってなんなのか。
私にそんなものはない。
産み落とされたから生きているだけなのだ。
理由など無い。
場所があるから居るだけなのだ。
昔クラスで「人間は何の為に生きるのか」みたいな話を論議した。
私は「死ぬ為」と答えた。(当時16歳)
生きたら死ぬのは当たり前。
クラスメイトは「人生を楽しむ為」と答えた。
「稼ぐ為」と答えた。
じゃあ親は何故子を産もうと思うのだろう。
愛の結晶を作りたいから?
子供を育ててみたいから?
幸せな家庭を作りたいから?
そんなの親の勝手な願いだ。
少子化を救いたいから?
跡継ぎや相続の為に子孫が必要だから?
血を絶やしたくないから?
人間の神秘だから?
できちゃったから?


「あなた・・・できたみたい」
「・・・!!ほんとか!やったな夕子・・・!!」


一度でいいから聞いてみたい。
「何故その子を産むの?」と。
彼を愛しているから、は「人間は何の為に生きるのか」ってのに通じないから無し。
・・・ああ、もし「彼を愛している」って理由なら「人間は生産し続ける為に生きる」でいいんじゃないか?
人が愛し合って子供産んでその子供が大人になって愛し合って子供産んでその子供が大人になって愛し合って子供産んで。生産を繰り返す。
人間の絶滅を守るため?
私がもし子供産んだら「あんたは人間が絶滅していくのを少しだけ長引かせる為に生きるのよ」とでも言おうか。


人間はいつか絶滅するからね。
そんなことをしても意味がないっちゃないんだけど。
それが人間としての自然な流れだから。
人間の神秘だから。
まさに人道。人としての生きる道。


「おかあさん、なんでゆきちゃんをうんだの?」
「・・・流れ的に。」



いいじゃんコレで。
そういう結論に落ち着こうと思います。
つまり、人間は何の為に生きるのかっていうと特に理由はなくて。
人間として生まれたからそれに沿っているだけなのです。
あくまでも私個人の考えですが。



「おかあさん、にんげんはなんでいきるの?」
「・・・流れ的に。」















(本日の一曲:扉/バックホーン)