愛しい。

眼鏡収集家とかね。
なんていうか。
可愛らしい。


乙一の小説でこんなのあった気がする。
動機は違ったと思うけど。
あれは腕だけど。


それだけ思い入れがあるというのは人一倍感情が強いという事だから、・・・まあ強すぎるのもどうかと思うけど、無さ過ぎる自分もどうかと思うので。
羨ましいなあ、なんて少し思った。


そんな事を親に言ったら批判されるだろうか。




で、明後日はバイトの面接だ。
夏休み始まってから一週間はニートでありたかった故、何もする気にならなかったのだが。
この前TSUTAYAで一週間でビデオ借りてから一日も外に出ていない。
つうか明後日返却日だし。
これで一週間ニート達成か。
今日は15時56分に起きた。
見事昼夜逆転生活になったという訳だ。
寝るのは朝5時。
まぁ面接の為に今日明日は3時までには寝るか。
予定としては。
あと部活どうしよう。
ハッキリ言ってコンクール作品には関わりたくない。
アングラとかローカルとかマイナーとかいう言葉が好きだから。
陽の当たる場所には出たくないのだ。
入賞はまず無理だと思うけど。
後輩は夢を見ている。
羨ましいけど私は夢を見られない。



で、母が最近また体の調子が悪くなってヒィヒィ言ってる。
私はどんなに辛くとも「大丈夫よ」と気を使って言ってくれるような優しい人間が好きだ。
母はそうじゃない。
母は「死にそうなんだから労わってくれ」という人間だ。
こういう瞬間に毎回思い出すのが、電車でのある日の出来事である。
渋谷。東横線ユーザーの私はホームの先頭に並んで電車を待っていた。
その日は薬も何も持っていなくて、立っているのがやっとだったのでどうしても座りたかった。
電車が来た。
終点駅なので客は全員降りる。
ドアが開いて、一斉に客が我が先、我が先と席を取る。
私は先頭なので余裕。
席が全部塞がった。
女子高生が「うわー超埋まってる」とか「座りたかったー」だの文句を言ってる。
そんなの全員が思っていたこと。
後からオバサンが車内に入ってきた。
「座りたいんだけど代わってくれない?」
誰もが驚く。禁断の一言だった。
それを端の席から順に一人一人に言っている。
みんな寝た振りをする。
そんな内に私の番が来る。
「あんた、代わってくれない?」
全身に力が入る。
「すみません、疲れているので」
俯く。
オバサンがどんな顔をしてこっちを見ているのか知りたくなかった。
「若いくせに」
そう言ってオバサンは通り過ぎた。
暫くして目で追っていったが誰もそのオバサンには席を譲らなかった。
電車が動き出す。
何駅かして、向き合いの席の人が大きな荷物を持って着物を着た老婆に声をかけ、席を譲った。
つまりそういう事だ。
自ら望んではいけない。
同情してもらいたいとか、表に出してもいい事はない。
というかこちらも与えない。
そういう人間には。
まあ、それで私が母をそう思うかというと微妙で。
素直になればいいと思う。
他人のこと言えた義理じゃないけど。











(本日の一曲:月の光/ドビュッシー